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訪問看護師と認知症利用者様のご家族とのやりとり

2024/01/25

こんにちは。
訪問看護ステーション江戸川ニコニコ所長です♪
東京では初雪も降り、寒い日が続いていますね。

今回は少しほっこりした看護師と利用者様ご家族とのやりとりを
紹介させて頂きます(^^♪

利用者様は認知症があり、娘さんが介護をされています。

ある日、娘さんよりメールを頂きました。
「返事は良いし、すぐ適当に嘘をつくのでご迷惑ばかりかけてすみません」と。

そこで、担当看護師は認知症状の捉え方についてご家族の心が少しでも楽になるように「認知の症状のある方に多いのですが、その場を繕う、何とかやり過ごす、という力に長けてくることがあるので、噓をつくという気持ちではないと思っています。

内服も軽い返事の時は、お薬カレンダーの前に行ってもらって良いですか?いつの分が残っていますか?と聞く方法に変えてみています。

心配するご家族の方は、がっかりする事が多くて大変だと思いますが、いつも明るく療養生活を送られていることは有難い事かもしれないと思っています。

笑顔のまま、周りで上手くサポートできるよう見守って頂けると助かります。それぞれが、できる範囲で、皆で力を合わせていきましょう」と、お返事しました。

後日、娘さんから「涙が出ました」と連絡を頂きました。

担当看護師は、認知症の方の家族にありがちなのですが「こんなに家族が心配しているのに、どうして嘘をつくんだろう」「またすぐごまかして」という言葉に出会うことがあり、ご家族は裏切られているような気持になっていると感じることがある。

記憶に障害があって、嘘をつくつもりでなくても、ない記憶の中から自分も家族も心地よくいられるように「その場を取り繕う」ということをすることがあるので、そこをお知らせしてご家族も利用者様自身も笑顔でいられる方法を今ある力の中で模索した結果だということを知って、別の確認方法をお知らせすると、ご家族の関係性も良くなることがある気がしています。と、話してくれました。

利用者様だけでなくご家族にも目を向け支援できる看護師さん、嬉しいですね。
これからも利用者様、ご家族が安心して療養できるようサポートさせて頂きます。